Long-term investment

【SBUX】スターバックスの銘柄分析。店舗数とブランド力に強み。

スターバックスとは

スターバックスは世界で最も成功している、QSR(クイック・サービス・レストラン)の一つです。北米とアジアで強く、中国では2番目に店舗数が多いチェーンとなっています。

本拠地 創業 セクター 上場市場 ティッカー
シアトル 1971年 一般消費財 NASDAQ SBUX

スターバックスの世界店舗数の推移

2019年通期決算短信によると、2019年9月30日時点の世界出店数は31,256店舗。アニュアル・レポート(23ページ)で出店数の推移を振り返ると、この10年で急速に店舗数が増加していることが分かります。2007年の15,011店からは倍以上になりました。

スターバックスの国別出店数・比率

 

北米やアジアでは圧倒的に強いスターバックスですが、ヨーロッパではコスタ・コーヒーにリードを許しています。※グラフにカーソルを合わせると、出店数が表示されます。

スターバックスの業績の推移

売上高の推移

出店数の増加に伴い、売上高もきれいな右肩上がりで推移しています。

営業利益の推移

売上高の推移と営業利益の推移が異なるのは、退店決定時の減損費用が多く発生する年があるためです。特に2018年はのれん減損費用等が、前年比で7,100万ドル増加しました。

スターバックスの財務

流動資産 流動負債 流動比率
2016年 4,757.9 4,546.8 104.6%
2017年 5,283.4 4,220.7 125.2%
2018年 12,494.2 5,684.2 219.8%
2019年 5,653.9 6,168.7 91.7%

2019年は流動負債>流動資産となっています。後述の巨額の自社株買いが原因でしょう。一時的な状況だとは思いますが、流動比率が100%を割っては健全な財務とは言えませんね。

スターバックスのキャッシュフロー

フリーキャッシュフロー

2018年は営業キャッシュフローが前年比176%増の119億ドルとなりました。ネスレの「ネスカフェ・ドルチェ・グスト」に商品のライセンスを付与し、ライセンス料が4Qに支払われたためです。

ネスレ・ドルチェグスト。source ネスレHP

参考 ネスレ、スタバ商品の販売ライセンスを71.5億ドルで獲得ロイター

財務キャッシュフロー

2019年についてはまだアニュアル・レポートが出ていません。バランス・シートを見ると、約102億ドルもの自社株買い(repurchase of common stock)が確認できます。2020年までに、250億ドル(約2兆7千億)もの自社株買いプログラムを発表していますが、金額が大きすぎる気がしますね。ムーディーズは売上高見通しと財務懸念から、昨年、同社の格付けをA3からBaa1に引き下げています。

スターバックスの評価

ブランド力

スターバックスのブランドの浸透度合いは、この業種では、マクドナルドと並んでトップレベルにいます。英紙フィナンシャル・タイムズの世界ブランド・ランキングでは、全業種で24位です。

参考 Top 100 global brands 2019フィナンシャル・タイムズ

ライセンス料

ネスレ社へのライセンス付与で、巨額の利益を得たことからも分かりますが、スターバックスはQSRでありながら、商品そのものの評価が高いです。「スタバのコーヒー」であることに価値を感じている人が多いということ。3万店を超す店舗数でありながら、チープな印象になっていないのも、同社の強みと言えます。

課題

北米とアジアでは勝者ですが、他の地域での評価は異なります。欧州の出店数は、イギリス最大手のコスタ・コーヒー(現在はコカ・コーラ社傘下)に、大差で負けています。ヨーロッパ、中東、アフリカといった地域では、店舗数の伸びが良くありません(2018年には前年比減)。

欧州の中でも、イタリアには長く店舗がありませんでした。本場イタリアには、スタバが参考にしたBAR(バール)文化があり、より本格的なエスプレッソが飲まれていたからです。このように、欧州では味のハードルが北米やアジアより高いと言えます。

スターバックスは買いか?

スターバックスの株価。5年間の推移。source yahoo finance

株価は5年間で2倍になっています。3年間の平均EPSから計算したPERは31.3倍。成長性は素晴らしいですが、割高感があります。買い時とは言えないかもしれません。ブランド力や継続的な成長性は本物なので、割安感があるタイミングを待って買う分には良い銘柄です。注意したい点として、財務に少し不安がありますね。

余談ですが、シアトルは個人的には学生時代を長く過ごした場所で、アメリカ方の田舎でもあり、思い入れがあります。親戚もほとんどがシアトル生まれのシアトル育ちで、今もたぶんシアトルにいます。応援したい企業なので、そのうち買いたいところです。

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