目次
代表的な高配当ETF3銘柄
概要
VYM | HDV | SPYD | |
信託報酬 | 0.06% | 0.08% | 0.07% |
配当利回り | 2.95% | 4.78% | 6.19% |
保有銘柄数 | 394銘柄 | 75銘柄 | 80銘柄 |
純資産額 | 249.5億ドル | 58.2億ドル | 16.7億ドル |
VYMはバンガード社、HDVはブラックロック社、SPYDはステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ社が運用する高配当ETFです。
主な違い
VYMは「高配当である」ことのみを条件としていて、最もパッシブな運用です。HDVは「高配当を維持できる」銘柄を選定して、頻繁に銘柄の入れ替えを行います。SPYDは各銘柄を均等な割合で保有し、リートも含みます。
詳しくは次の記事をご参照ください。
VYM、HDV、SPYDの比較。米国・高配当ETFはVYMが最も良い理由。
コロナショックでSPYDのパフォーマンスが低調
SPYD対HDV

SPYDとHDVのパフォーマンス比較(配当込み)
赤のチャートがSPYD、青のチャートがHDVです。SPYDは一時、配当込みパフォーマンスがS&P500を上回っているとして、もてはやされました。
しかし、コロナショックにおけるSPYDの下落幅は、エネルギーセクター偏重のHDVより大きいです。主にリートの暴落が影響していると推測できます。
SPYD対VYM

SPYDとVYMのパフォーマンス比較(配当込み)
赤のチャートがSPYD、青のチャートがVYMです。当ブログでは一貫してSPYDは非推奨とし、VYMが最良の高配当ETFとしてきました。(HDVはその中間の評価)
SPYDは2016年からVYMを上回っていたため、推奨する人が多かったです。しかし、今回のコロナショックでは、最も下落幅が大きい高配当ETFとなってしまいました。VYMを大きくアンダーパフォームする結果になっています。
VYM・HDV・SPYDの年率比較(配当込み)
VYM | HDV | SPYD | |
2013 | 30.08% | 23.59% | – |
2014 | 13.52% | 12.56% | – |
2015 | 0.28% | △0.26% | – |
2016 | 17.05% | 15.86% | 24.59% |
2017 | 16.42% | 13.41% | 12.65% |
2018 | △5.91% | △2.98% | △4.88% |
2019 | 24.07% | 20.23% | 21.20% |
2020 | △19.20% | △20.86% | △33.92% |
平均年率 | 9.54% | 7.69% | 3.93% |
2020年は4月17日時点の年率です。SPYDのファンド設定日は2015年10月であるため、データは過去5年分です。このように比較すると、2020年のSPYDの下落幅の大きさと、VYMの安定感が際立ちます。
高い売買回転率と、エネルギーセクターへの偏りが難点であるHDVも、健闘していると言えます。暴落したエネルギーセクターに逆張りする意味では、HDVも悪くないかもしれませんが、特にこだわりが無ければ、高配当ETFはVYM一択と言って良いと思います。
VYMと楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド
VYMに投資をする場合、VYMを直接買い付けて配当を自分で再投資する方法と、楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドを買い付ける方法があります。
後者のメリットは、日本の配当課税を先送りにできることです。楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドの難点は純資産額の小ささですが、今後見直されて、純資産額が大きくなれば、有力な選択肢になり得ます。
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドの詳細については、次の記事をご参照ください。