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【SPYD】SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETFの評価・解説

SPYDの概要

SPYD(SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF)は、米国株式及び米国リートで構成される、高配当ETFです。S&P500高配当指数に連動することを目指します。

ファンド設定日 2015年10月21日
運用機関 ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社
経費率 0.07%
純資産額 22.01億ドル
ベンチマーク S&P 500 高配当指数

SPYDの特徴

SPYDの特徴は主に次の2つです。この2点がVYMなどの他の高配当ETFと大きく異なる点です。

  • 株式だけでなくリートを含む
  • 時価総額加重平均型ではなく、80銘柄を均等に保有する。

S&P500高配当指数とは

S&P500高配当指数は、S&P500構成銘柄の内、高配当利回り上位80銘柄を同じ割合だけ組み入れた指数です。この指数は株式だけでなく、リートも含みます。

リバランス時点で同じ割合の保有となるため、常に同じ割合というわけではありません。

SPYDの保有上位10銘柄

(2019年12月31日時点。ソースはファクト・シートです。)

銘柄 ティッカー 構成比率
ノードストローム JWN 1.66%
ニューウェル・ラバーメイド NWL 1.63%
アッヴィ ABBV 1.60%
ウエスタンユニオン WU 1.56%
Leggett & Platt LEG 1.56%
キャンベル・スープ・カンパニー CPB 1.48%
シーゲイト・テクノロジー STX 1.48%
ケロッグ K 1.44%
PPL Corporation PPL 1.44%
Weyerhaeuser Co WY 1.44%

SPYDのセクター別投資割合

 

 

2019年12月31日時点。ソースはファクト・シートです。以前より少し下がりましたが、不動産の割合が大きいです。配当利回り上位から選んでいるため、リートが多く含まれています(約14%)。

最も割合が小さいのはヘルスケアです(約3%)。

SPYDのリターン

SPYD VOO
2016年 24.59% 12.17%
2017年 12.65% 21.77%
2018年 △4.88% △4.50%
2019年 21.20% 31.35%

数値は配当込みリターンです。2016年にSPYDはVOO(S&P500)を、大幅にアウトパフォームしました。SPYDは市場平均を超えるETFと一部で宣伝されて、注目を集めました。

2016年は、前年に暴落していたエネルギーセクターが27.4%、金融セクターが22.8%の高リターンとなり、ヘルスケアセクターはマイナスリターンでした。ヘルスケアの比率が低いSPYDに有利だったと思われます。特殊な状況だったことを考慮すべきでしょう。

SPYDの評価

個人的にはVYMを推奨

SPYDとVYMの配当込みリターン比較

SPYDは2016年に突出したパフォーマンスを見せていますが、2017〜2019年の平均年率はVYMに劣っています。SPYDの設定日(2015年10月21日)からの、SPYDとVYMの配当込みリターンは、上のチャートのとおりです。2016年の差が縮まり、2020年にVYMが追いついています。

VYMの方は伝統的な時価総額加重平均型で、「高配当であること」だけが条件です。SPYDの設定条件も独特で面白いですが、長く検証されてきた時価総額加重型の方が、確実性は高いはずです。

リートを含む点について

株式のみで構成されるVYMに対して、SPYDはリートを含みます。SPYDを持つ場合、どれぐらいリートに投資をしているのか、分からなくなる可能性があります。株式とリートの両方に投資をしたい場合、VYMとUSRT(米国リートETF。信託報酬0.08%)を持つこともできます。

SPYDも優秀な高配当ETFです。リートを含んだり、80銘柄にほぼ均等に投資するというユニークな構成に魅力を感じる場合は、良い選択肢だと思います。私がより推奨しているVYMについては、以下の記事を参照してください。

【VYM】バンガード・米国高配当株式ETFの評価・解説

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