Long-term investment

【コロナショック】OPECプラスの交渉決裂で原油価格が暴落中

原油価格の暴落

原油先物価格の推移

WTI原油先物価格チャートの推移 source tradingview

新型コロナウィルス感染拡大によって、原油価格が暴落しています。原油価格は3月6日に10.1%の急落。3月9日は現時点で、先物価格が22.8%下げています。

2015年の原油価格暴落

WTI原油価格チャート。2014年〜2016年。

原油価格は、以前にも暴落がありました。2015年6月〜2016年2月にかけて、59ドル台から28ドル台まで下がっています。2014年には100ドル台で推移していたので、2年でピークから4分の1に暴落したことになります。

当時はOPECとロシアなどの非加盟国が、15年ぶりの原油減産で合意。原油価格は下げ止まり、その後、回復基調になりました。今回は以下のとおり、協調体制が確立できなかったので、先行きが不透明です。

原油価格暴落の原因

原油価格が下がりやすい背景

  • アメリカでシェールオイルの生産量が拡大。
  • 米国シェールオイル企業の増産によって、今後の原油の需要増を供給増が上回る見込み。
  • 化石燃料の需要が大きく伸びることは考えにくい。

米国シェールオイル企業の原油生産コストは下がっています。シェールオイル企業の損益分岐点は、1バレル30ドル前後とされます。

一方で、中東産油国は1バレル50ドルを下回ると、財政が悪化します。財政が厳しくなると、巨額のオイルマネーが金融市場から引き上げられ、株価下落に繋がる可能性があります。

今回の原油価格暴落の原因

  • コロナショックによる、中国経済の減退懸念(原油の需要減)。
  • OPECプラスで協調減産をはかったが、ロシアの反対によって頓挫。
  • 協調減産の頓挫によって、サウジアラビアが増産によるシェア維持を計画。

原油価格が下がった原因は中国経済の減速懸念です。コロナショックによって、ヒト・モノの流れが止まった中国経済は、相当なダメージを受けているはずです。中国経済が減退すれば、原油の需要が弱くなります。

さらに、ロシアの反対によって、協調減産体制をとれなかったことが追い打ちになりました。2015年の暴落時は、15年ぶりの協調減産によって原油価格を回復することができました。今回は減産しないため、原油の底値が見えません。現在の原油先物価格は32ドル台。2015年末〜2016年初の28ドル台に迫っています。

参考 サウジ、一転石油増産へ 協調決裂でシェア重視に転換 日経新聞

S&P500のセクター別パフォーマンス

セクター パフォーマンス
情報技術 25.58%
公益 17.55%
生活必需品 13.37%
不動産 10.47%
コミュニケーション 8.03%
ヘルスケア 6.65%
一般消費財 3.77%
素材 -2.41%
金融 -3.37%
資本財 -4.00%
エネルギー -34.72%

上のグラフと表は、2019年3月7日〜2020年3月6日の1年間の、S&P500・セクター別パフォーマンスです。エネルギー・セクターが突出して悪いのが分かります。

湾岸戦争以来となる原油価格の暴落状況を見ると、エネルギーセクターのパフォーマンスは更に悪化するでしょう。原油価格が下げ止まる展望が見えるまでは、エネルギー関連銘柄を買うのを控えた方が良さそうです。

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