恒例のモーサテ・アナリスト陣による年初の株価推移予測です。株価の予測は不可能であり、こういった予測が当たることの方が稀ですが、年初らしいイベントということで、一応見ておきます。
昨年よりは全体的に高めの予測になっています。今回モーサテの放送で、株価予測をしたアナリストは次の6名です。
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 藤戸氏
- JPモルガン証券 阪上氏
- UBSウェルス・マネジメント 青木氏
- SBI証券 北野氏
- マネックス証券 広木氏
- 大和証券 石黒氏
目次
モーサテ・アナリスト陣の2020年日経平均予測
高値・安値
高値 | 時期 | 安値 | 時期 | |
藤戸氏 | 2万4,800円 | 5月 | 2万円 | 10月 |
阪上氏 | 2万5,000円 | 1-2月 | 2万1,000円 | 9-10月 |
青木氏 | 2万5,000円 | 5月 | 2万2,000円 | 9月 |
北野氏 | 2万8,500円 | 12月 | 2万3,500円 | 1月 |
広木氏 | 2万7,000円 | 10月 | 2万3,500円 | 1月 |
石黒氏 | 2万3,000円 | 2月 | 2万7,000円 | 12月 |
年末
終値 | |
藤戸氏 | 2万3,000円 |
阪上氏 | 2万2,500円 |
青木氏 | 2万3,000円 |
北野氏 | 2万8,500円 |
広木氏 | 2万5,000円 |
石黒氏 | 2万7,000円 |
今年も藤戸さんは弱気派、広木さんは強気派です。とはいえ、昨年よりは差が縮まっています。今年は弱気派が目立った去年に比べると、波乱が少ない一年になりそうだと、多くの人が考えているのでしょうか。
昨年のモーサテ・アナリスト陣の日経平均予測
高値・安値
高値 | 時期 | 安値 | 時期 | |
藤戸氏 | 2万3,500円 | 6月 | 1万8,000円 | 10月 |
阪上氏 | 2万4,000円 | 6月 | 1万9,000円 | 1月 |
青木氏 | 2万5,000円 | 5月 | 2万4,000円 | 11月 |
広木氏 | 2万8,000円 | 12月 | 1万9,000円 | 1月 |
年末
終値 | |
藤戸氏 | 2万0,000円 |
阪上氏 | 2万2,000円 |
青木氏 | 2万3,500円 |
広木氏 | 2万8,000円 |
実際の大納会終値は2万3,656 円62銭で、12月高値でした。青木さんの予測が一番近かったことになりますね。
株価予測に関する賢人の見解
ウォーレン・バフェットとチャーリー・マンガーの場合
短い動画ですが、バフェットの考え方がよく分かります。バフェットの言葉で印象的なものに、「 FRB のアラン・グリーンスパン議長が私のところへやって来て、 向こう 2 年間どのような金融政策をとるつもりかを教えてくれたとしても、私の行動に何ら影響することはありません」というものがあります。
ピーター・リンチの場合
ピーター・リンチは著書の中で、繰り返し「市況の変動は無視するように」と書いています。市況の変動は誰も読めないので、良い企業を探すことだけに集中するべきということです。最近では「バロンズ拾い読み(2019年12月22日)」のインタビューの中に、印象に残る言葉がありました。以下、引用です。
リンチ氏は、過去100年で市場 が10%以上下落した例は60回もあると指摘する。同氏は「多くの人は実際の調整よりも、調整を予想したことで損失を被っている」と語る。