Long-term investment

【LMT】ロッキード・マーティンの銘柄分析。軍需・宇宙産業の大手

ロッキード・マーティン(Lockheed Martin)とは

ロッキード・マーティン(マーチン)社は、アメリカを代表する軍需企業です。軍需事業の収益で世界首位、航空宇宙事業では、ボーイング社、エアバス社に次ぐ世界3位です。

GICS(世界産業分類基準)の分類では資本財セクター(Industrials)、業種は航空宇宙 & 防衛(Aerospace & Defense)です。

創業 1995年※
上場市場 ニューヨーク市場
セクター 資本財
ティッカー LMT
採用指数 S&P500

※1995年にロッキード社とマーティン・マリエッタ社が合併。前身のロッキード社は1912年創業。

ロッキード・マーティンの業績の推移

売上高の推移

以下、数値のソースは同社のアニュアル・レポートです。

営業利益の推移

売上高・営業利益ともに伸びています。後述のとおり、トランプ政権発足が追い風になっていることや、F-35ライトニングIIが量産体制に入ったことが寄与しています。

アメリカの国防費(軍事費)の推移

アメリカの国防費は2010年をピークに減少してきましたが、2017年1月20日のトランプ政権発足が契機となって下げ止まり、2018年から上昇に転じています。トランプ政権によって、アメリカの軍事費が7年ぶりに増加したことは、各種メディアでニュースになりました。

2020年度の予算では、国防費の内、国防研究開発予算が70年間で最大となります。無人機・AI等の研究開発に、重点的に予算が配分されます。トランプ政権が続く限りは、軍需産業は追い風を受けることになりそうです。

ロッキード・マーティンの財務

有利子負債の推移

利益剰余金の推移

戦闘機・航空機事業には巨額な研究開発費用が必要ですが、内部留保も十分に確保されているため、財務は安定的でしょう。

ロッキード・マーティンのキャッシュフロー

営業キャッシュフローの推移

フリーキャッシュフローの推移

フリーCFはプラスで推移しています。当面の株主還元原資は問題ないと考えられます。配当については、2003年以来、連続増配が続いていて、現時点での配当利回りは2.5%程度。株価下落時には3%を超える時もあります。

戦闘機事業

戦闘機事業はロッキード・マーティン社の最も利益の大きいセグメントです。2018年には212億ドルの売上高となっていて、ロッキードマーティン社全体の売上高の40%に相当します。

主な機体

  1. F-35 Lightning II(ライトニング II)
  2. C-130 Hercules(ハーキュリーズ)
  3. F-16 Fighting Falcon(ファイティング・ファルコン)
  4. F-22 Raptor(ラプター)

F-35 ライトニング II

F-35の売上高はロッキード・マーティン社全体の27%、戦闘機事業の67%を占めています。主力事業ですね。アメリカ、イギリス、日本、イタリアなど13ヶ国が導入し、スイスも導入を検討しています。今後半世紀に渡って開発される見込みです。一方で、戦闘機開発を国家的事業として重視するフランスや、フランスとの共同開発を決定したドイツなどは、F-35導入を見送りました。

F-35 ライトニング Ⅱ soource LOCKHEED MARTIN

航空宇宙事業

航空宇宙事業の売上高は、98億ドルで全体の約18%となっています。営業利益は約10億ドル。

NASAとの長期契約(オリオン宇宙船)

ロッキード・マーティン社はNASAと、次世代宇宙船オリオンの開発納入について、長期契約を結びました。発注額は約5,000億となっており、今後のロッキード・マーティン社の収益源の一つになりそうです。

参考 NASA オリオン宇宙船をロッキード・マーティンに本格発注 2030年までに最大12機 楽天・infoseek

ロッキード・マーティン社のオリオン宇宙船。 source Lockheed Martin

ロッキード・マーティン社についての個人的見解

米中の新冷戦で、世界情勢が長期に渡って不安定になりそうです。この不安定な世界情勢がロッキード・マーティン社にとって、追い風になる可能性が高いです。国際情勢が不安定になると、多くの産業にとってマイナスになりますが、軍需産業は違います。

不安要素は、次の選挙で民主党が政権を奪取すること。現在の民主党候補の内、バイデン議員は現実的ですが、ウォーレン議員、サンダース議員は左派色が強いですね。特にウォーレン議員の台頭はリスクになる可能性があります。

航空宇宙事業については、時代が追い風になるでしょう。今後、宇宙開発競争が起こると考えられるため、ロッキード・マーティン社の重要性は更に高まりそうです。

2 COMMENTS

アバター 資本主義の犬

ヤフーから来ました。お邪魔します。
ttps://breakingdefense.com/2019/10/f-35-readiness-rates-soar-from-55-to-73-price-drops-12-8/
欠陥品だと言われながら、F35の量産体制は着実に整備されてるようですね。
キャノピーやら燃料チューブの調達に課題は残るが、ユニットコストは
下がりつつあると。
本格生産に入れば、稼ぐ力は更に磨きがかかることでしょう。

大統領選挙でトランプ再選揺らぐ、なんて見出しが出れば
多少は買い場が来てくれると思うのですが。買い遅れたな・・・

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itaken itaken

資本主義の犬さん、こんにちは!SBGスレやメモ・雑記ではお世話になっています笑
キャノピー・油圧チューブなどに問題がありつつも、準備率は順調で、コストも予定より早く下がっているみたいですね。軍需企業は稼ぐ力がかなり高いですよね。NOCはROEが40%近いという。
買い場が来たら私も買いたいところですが、選挙戦の流れ次第ですね。

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