Long-term investment

【KR】クローガーの銘柄分析。バークシャーの新規購入銘柄。

クローガー(KR)とは

クローガーは売上高で見ると、米国最大のスーパーマーケットです(2位はウォルマート)。スーパーマーケットの他に、デパートやガソリンスタンドも運営しています。

本拠地 米・オハイオ州
創業 1883年
セクター 生活必需品
ティッカー KR

バークシャー・ハサウェイがクローガーの株式を購入

2017年にウォルマートを売却

ウォーレン・バフェットがCEOを務めるバークシャー・ハサウェイは、2017年にウォルマートの保有株式を売却しました。店舗を持つ小売が、アマゾンのようなオンラインビジネスを相手に、苦戦すると考えての売却です。

参考 ウォーレン・バフェットがウォルマート株を売却、「伝統的な小売り業界」終焉のシグナルかBusiness Insider

2019年末にクローガーを購入

バークシャーがクローガーの株式を、5億4900万ドル(約600億円)分購入したことが報じられました。なぜ、ウォルマートは売りで、同業種のクローガーは買いなのか。

一つは割安性だと思います。3年平均のEPSで計算したPERに大きな差があります。バフェットがクローガーを購入した時点の株価で、PERは12倍台でした。一方でウォルマートは32倍台。

ウォルマートは高成長を続けてきましたが、営業利益やフリーCFはこの5年間頭打ちになっており、同業他社より高いPERが見合ってないとも考えられます。

参考 バークシャー、バイオジェンとクローガーを新規取得ブルームバーグ

クローガーの業績

売上高の推移

数値のソースはアニュアル・レポートです。売上高は右肩上がりで推移しています。

営業利益の推移

2017年はアマゾン傘下のホールフーズ・マ ーケットが、スーパー・マーケット市場に参入しました。

ウォルマートや欧州発のAldiやLidiとの値下げ競争も激しくなり、利益を圧迫。収益は12.4%増加したものの、1株あたり純利益は約44%減。この年に株価は大幅に下がっています。

クローガーの財務

単位:百万ドル 流動資産 流動負債 流動比率
2015年度 9,892 12,971 76.3%
2016年度 10,340 12,860 80.4%
2017年度 11,117 14,197 78.3%
2018年度 10,803 14,274 75.7%

流動比率は短期的な財務を見る指標ですが、150%以上(より安全なのは200%以上)の銘柄が推奨されます。クローガーの場合、危険水域とされる100%を下回っています。財務は良いと言えません。

クローガーのフリーキャッシュフロー

フリーキャッシュフローは安定的に推移しています。

バフェットはバークシャーについて「株主への手紙」で、「株式投資で利益を得る会社」から「事業収入を生む会社を保有することで、価値を向上させる会社」への移行を進めると書いています。投資先の選択では、事業収益・キャッシュフローを重視するということですね。

クローガーのグループ企業

クローガーのグループ企業

スーパーマーケットやデパートを中心としたグループです。ハイパーマーケットのフレッドメイヤーやQFCは、西海岸で有名ですね。Baker’sはバフェットが住むオマハが本拠地です。

私は以前シアトルに住んでいましたが、QFCは毎日のように利用しました。アマゾンやアリババも最近は実店舗経営に力を入れていますが、今後も生活に根ざした実店舗が廃れることは考えにくいでしょう。

4 COMMENTS

アバター ney

itamiさん、ごぶさたしております。いつも有益な情報ありがとうございます。日々愉しく拝見しております。

小売はバフェットの好みのセクターのひとつですが、過去それで何度か失敗もしていますね。最終消費者が相手の事業は、消費者の好みや競争環境の変化が激しいので私は基本的に敬遠しています。

ところで、さいきん、米ヤフーから米上場全社の財務データをスクレイピングしているのですが、あいにく5年分ほどしかありません。プレミアムに入ると15年分みれるのですが、残念ながら米在住者以外は登録できないようです。

全社の財務データ10年分ほどを統一フォーマットで提供しているサイトなど(有料無料問わず)あればいいなと思ってるのですが、itamiさんはいつもどのようなサイトをご覧になっていますか? よかったらおしえていただけると幸いです。

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itami itami

neyさん、こんにちは!お久しぶりです。ビジョナリーの掲示板は時々見ていますよ。決算も近づいてきましたね。決算後にまたあの掲示板に書き込みたいと思います。
小売は確かに難しいですね。世代ごとに嗜好が違いますし。ミレニアル世代が生産年齢人口の中心になったことで、激変があったと思います。
財務データを見るのに適しているのは、一部無料で使えるstatisiaやmacrotrendsはどうでしょうか。または、ウォール・ストリートジャーナルでも5年分ぐらい公開しています。
「wsj 会社名 financial statements」、「wsj 会社名 balance sheet」,「wsj 会社名 income statements」で検索できるかと思います。
ETFなら登録さえすれば無料で使えるPortfolio Visalizerが、比較機能もあり優れています。
最終的に企業を決めて調べるとなったら、アニュアル・レポートを見ていますが、大体2〜3年分のデータしか載っていないので、過去のアニュアル・レポートも見ないといけないため、手間ですね。

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アバター ney

さっそくお返事いただいて、また便利なサイトをおしえてくださりありがとうございます。
macrotrendsは15年間の財務データがみれてたいへん便利ですね。ただ残念ながらスクレイピングはできないみたいです。

とりあえずyahoo usaで全社データをとってファイルを作成することにしました。

世界の市場はたいへんな状況に陥っていますね。金が下落していてリーマンショックをおもいだしました。しかし約10年ぶりにチャンスが巡ってきたとも捉えられます。お互いがんばりましょう。

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itami itami

いえいえ、こちらこそ、いつも色々教えていただき感謝しています。
コロナの影響が一時的なのか、リセッションに入ったのか、私にはまだ分かりませんが、チャンスなのは同意です。
金だけでなく、株式が下落しても上昇を続けたリートも暴落していますね。
毎月の積立投資に加えて、株式とリートを買っています。がんばりましょう!

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