Long-term investment

【書評】10万円から始める高配当株投資術(坂本彰・著)

坂本彰さんとは?

数百万円の資金から株式投資を始めて、1億円を超える資産を築いた日本株投資家として、Youtubeで活躍している人です。

坂本さんは、ピーター・リンチの「株で勝つ」を読んで、自分の投資法を根本から見つめ直し、勝てるようになったと言います。リンチを参考にしていることからも分かるように、坂本さんが成功したのは、小型・成長株投資です。

小型・成長株投資に投資資金の約半分をあて、残りの半分を高配当株やJリートにあてるというのが、坂本さんのスタイル。インデックス・ファンドなどの投資信託は買わないようです。

この本では小型・成長株投資ではなく、後者の高配当株投資について、坂本さんの考え方がまとめらています。

買ってはいけない株・業種

この本の中で、最高のリスクヘッジとされているのが、買ってはいけない株・業種を避けることです。本の内容の詳細を書くわけにはいきませんが、例として以下のような株・業種は避けなければならない、とされます。

  • 多額の有利子負債がある企業
  • 売上・利益の変動が大きい企業
  • 景気の変動が反映されやすい不動産業

これらは避けるべき企業・業種とされている中の一例です。有利子負債に関しては、四季報でどのように調べるか、図解で説明されていて、分かりやすいかと思います。

ちなみに、坂本さんが尊敬するピーター・リンチも「株で勝つ」の中で、避けるべき企業や業種について説明しています。リンチの場合は、「超人気産業の中の超人気株」は絶対に避けるべきと書いています(第9章 私が避ける株)。

避けるべき企業や業種が分かるだけでも、失敗を犯すリスクは低くなるでしょう。

少額・分散投資のすすめ

少額投資から始めて、銘柄数は必ず分散するように勧めています。「いくら自信があったとしても、1銘柄に集中投資せず、分散させてください」とします。現実に株価が下落し始めて、初めて本当に「リスク」の意味を理解できるというのは、そのとおり。

少額投資から始めるのは、坂本さん自身の一貫したスタイルです。まず100株だけ買って中期的に保有し、業績に応じて買い増しています。

投資を始めたばかりの方は、リスクを軽視する傾向があり、集中投資しがちです。このあたりの内容を把握すれば、本質的なリスクは回避可能だと思います。

本質的なリスクとは、例えば、投資元本を大きく割った株価が長期的に回復しないことです。1〜2年待って株価が回復するなら良いのですが、10年、20年といった長期間に渡って株価が回復しないとなると、そのリスクは本質的なものと言えます。

高配当株は金の卵を産むニワトリ

これは面白い部分でした。坂本さんは高配当株投資について、イソップ童話の「金の卵を産むニワトリ」の話を引用して、説明しています。内容については公開できませんが、私もこの本を読んでから「金の卵を産むニワトリ」の話を引用するようになりました(笑)

長期投資を進めるためのヒント

高配当株投資は複利効果を狙った投資法ですから、長期投資が前提になります。そこで、どのようにすれば長期投資を実行できるかについても、説明されています。

1 株価をあまり見ない

株式投資を始めたばかりの頃は、株価を毎日見てしまいますが、それを続けると株価が運用の主体になってしまいます。

日々株価をチェックしないことの心理的負担の軽減は、個人的にも強く感じています。他にも長期投資を継続するためのポイントがまとめらているので、参考になるかと思います。

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