Long-term investment

KDDIの銘柄分析。財務良好で配当と株主優待が魅力。

KDDI株式会社は、auブランドの携帯電話キャリア等を運営しています。国内・国際通信の全般を運営しています。

業績

営業利益の推移

順調ですね。きれいな右肩上がりです。(データはIRから。グラフは自作。以下も同様です。)

ROEの推移

経営効率性を示すROE(自己資本利益率)は最重要の指標の一つ。日本企業で10%以上を維持しているのは、非常に優秀です。

これまでのモバイル・キャリアの利益率が高かったということです。注意点としては、後述の通信料値下げや新規参入リスクがあります。(利益率を押し下げる可能性)

キャリア事業

総務省の発表データを見る限り、携帯電話キャリア全体に占める、KDDIのシェアはほぼ横ばいです。

また、純増数はKDDIが2018年4Qまで、三期連続で一番ではありましたが、一位のKDDI(純増96万2千)から三位のソフトバンク(純増84万4千)まで僅差です(電気通信事業者協会の発表データによる)。キャリア事業の契約数の伸びは頭打ちと言えます。

携帯キャリアの高い営業利益率と批判

携帯キャリアの営業利益率は、NTTドコモが20.9%、KDDIが20.0%ですが、これは東証一部の平均値である7.6%の2倍以上です(2019年3月期)。菅官房長官が昨年8月に「日本の携帯料金は諸外国に比べて高すぎる」と批判し、4割程度料金を下げるべきとしました。利益率の高さを見ると、確かに下げられる余地はあるでしょう。元々、儲け過ぎという批判も出ていました。

菅官房長官の発言を受けて、「モバイル市場の競争環境に関する研究会」が発足しました。その後、料金値下げや新規参入による競争激化が懸念され、携帯キャリア銘柄の株価は下落をしてきました。今後はこれまでのようには、いかないかもしれません。

新規事業

その中でKDDIは、他社よりも明確に、新たな収益源への投資に乗り出そうとしています。

2024年3月期までの5年間で、5G特定基地局数を42,863まで増やし、基盤展開率93.2%を目指します。ソフトバンクの基盤展開率は60%台に留まる見込みとされています。順調にいけば、5年後には大きな差になるでしょう。

基盤展開率とは?

総務省が定めた5Gの評価基準です。

10km四方に日本を区切って、どれだけのエリアを5G対応の基地局がカバーするかを意味します。

また、5Gの通信速度を活かすべく、遠隔監視型の自動運転や、建機の遠隔操作などに投資をします。従来の守りのKDDIとは明らかに異なる動きとなっています。

20年3期
プレ5G
周波数割り当てなど。導入準備期。
21年3期
5G本格導入
5Gのサービスを開始します。
22年3期
関連事業展開
5Gの特徴を活かした事業を展開します。

KDDIが取り組む5Gに関連した新規事業の例

  1. スマート工場(工場内のデータを5G技術により、超高速処理します。AIやIoTの技術も駆使)
  2. 自動運転
  3. 遠隔医療・工場の建機等の遠隔操作
参考 KDDIが5Gを活用した建機の遠隔操作に成功KDDI(別窓で開きます)

株主還元

配当金の推移

17期連続で増配が続いています。健全な財務と、これまでの高い利益率により、配当金による株主還元は極めて良好です。

自己株式の取得

2018年5月11日~2019年3月22日にかけて、1,500億円の自社株買いも行われました。利益剰余金が有利子負債より3兆円も多く、財務には余裕があります。今後も期待できます。

株主優待制度

以下の内容のカタログギフトがもらえます。

  1. 100〜999株(保有期間5年未満)で3千円程度
  2. 1,000株以上または100〜999株かつ保有期間5年以上で5千円程度
  3. 1,000株以上かつ保有期間5年以上で1万円程度
私も以前もらったことがありますが、200株に対して豪華なカタログギフトで驚きました。至れり尽くせりの感があります。優待制度の詳細はリンク先を参照してください。

参考 KDDI株主優待KDDI(別窓で開きます)

フリーキャッシュフローの推移

フリキャッシュフローは大幅なプラスで推移しています。株主還元(配当・自社株買い・株主優待)の持続性は高いでしょう。

格付け

格付け機関 格付け 内容
格付投資情報センター(R&I) AA- 信用力は極めて高く、優れた要素がある。

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