Long-term investment

J.P.モルガン、2025年に原油価格が1バレル190ドルに達すると予想

コロナショックで大暴落した原油

WTI原油・月足チャート

今回のコロナショックで、主要な資産の中で最も暴落したのが原油です。4月20日には5月ものの先物価格が、史上初めてマイナスになりました。(マイナス37.63ドル)

原油の貯蔵余力が限界に近いと報じられたことが、大暴落の引き金になりました。証券で権利だけを持っている人が、実際に引き取るリスクを恐れて投げ売ったと見られます。

原油がそれほど余った理由は、アメリカのシェールオイル生産の拡大です。供給>需要の状況が長く続いていました。

原油価格はその後、しばらく10ドル近辺で推移してから回復基調になり、最近はようやく30ドル台後半をつけるようになっています。

J.P.モルガンの原油価格予測

にも関わらず、J.P.モルガンは原油の価格が2023年に約80ドル/バレル、2024年に約100ドル/バレル、2025年には約190ドル/バレルに急騰すると予想しています。

ソースはJ.P.モルガンの調査チームによるレポートですが、次の記事に概要がまとまっています。

参考 J.P. Morgan believes Brent crude could hit $190/barrel by 2025energynomics

J.P.モルガンが原油価格に強気な理由

原油価格上昇が予想される主な理由

主に次の3つの理由です。

  • 中国・インドをはじめとした新興国の原油需要は、しばらく増大する。
  • 化石燃料への風当たりは強く、オイル企業への採掘事業への融資が厳しくなっている。
  • コロナショックを受けて、オイル採掘のプロジェクトの多くは延期か中止になる。

オイルの需要は増えるが、生産量は減少するという見通しですね。さらにはサウジアラビアを中心に、原油生産量を抑制して、価格を引き上げる動きも見られます。

参考 サウジ産の原油価格がアジア向けに高騰 過去20年で最大引き上げサンケイ・ビズ

シェール・オイルの減産も予想される

原油生産量の過剰をもたらしたシェール・オイルですが、生産を中止すると、その後の生産量の回復が遅くなるという特徴があります。

通常の原油田は原油が存在する限り、長期的に採掘できるのですが、シェール・オイルの場合、生産井の寿命が約3年です。シェール・オイルの坑井は何もしなくても、生産可能量が1年で75%、2年で約50%に落ちるとされます。

コロナショックでシェール企業の多くが経営に問題を抱えていて、さらに先進国では需要も減少します。その間、生産を停止している間に、シェール・オイルの坑井自体が生産可能量を減少させていくでしょう。

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