Long-term investment

【1月効果】1月に小型株のリターンが大型株を上回るアノマリー

アノマリーとは

アノマリーの定義は、現代ポートフォリオ理論などの既存の理論では説明できないものの、経験的に観測できるマーケットの規則性、とされます。

ある事象がなぜ起きるのか、合理的に説明することは難しいが、繰り返し観測される場合に、アノマリーの一つに数えられます。

1月効果とは

1月効果は数あるアノマリーの内、最も有名なアノマリーの一つです。内容は、1月に小型株のリターンが市場平均(特に大型株)を、大幅にアウトパフォームするというもの。

1925年から2006年までの80年間、S&P500指数の1月の利回りは1.57%で、小型株の1月の利回りは6.07%です。4倍近いリターンを出しています。

世界各国で観測される

1月効果はアメリカに限ったアノマリーではありません。世界中で観測されています。日本においても1970年〜2006年という期間で、約2倍のリターンになっています(ソースは全てシーゲル著「株式投資」)。

1月効果の原因

はっきりした原因が分かっていないアノマリーですが、有力視されている説を紹介します。

機関投資家の節税対策説

機関投資家は節税対策のために、11月〜12月にかけて、値下がりした株を一定数、損切りします。この時に、値動きの荒い小型株は損切りの対象に選ばれやすく、小型株の下げ圧力になります。

そして、1月にまた買い戻されるため、1月に上昇するとされます。

個人投資家のボーナス運用説

会社と役所で時期が違いますが、冬のボーナスはだいたい12月5日~15日に支払われます。

そして、個人投資家がボーナスを投資に回すのは、12月より1月が多く、個人投資家のポジションには小型株が含まれやすいため、小型株が上昇しやすいという説です。

1月の取引量と12月の売買高の比較検証

二つ目の仮説について、本当に1月は取引量が多いのか、検証してみました。数値のソースはJPX(日本取引所グループ)の、「その他統計資料」から。

東証一部の売買高

東証一部の取引量はJPXのサイト上で、1985年から公開されています。そこで1985年〜2018年までの合計値を算出しました。

  • 1月の売買高:869,640,876(×千株)
  • 12月の売買高:873,147,146(×千株)

1月の方が当然大きいだろうと思い計算しましたが、意外なことに、12月の方が売買高が大きいという結果になりました。

マザーズの売買高

大型株中心の東証一部では当てはまらなかったため、マザーズでも検証しました。新興市場のためサンプルが少なく、期間は2001年〜2018年です。

  • 1月の売買高:11,163,101(×千株)
  • 12月の売買高:13,980,344(×千株)

やはり12月の売買高の方が大きいですね。日本においては、この仮説は当たらないということでしょうか。機関投資家の節税対策の方が、有力な仮説かもしれません。

1月効果は活用できるアノマリー

原因は不明であるものの、現在も継続中のアノマリーであるため、小型株を買うなら12月末か1月始めが良さそうです。

仮にこのアノマリーが継続する場合、Russell 2000 Indexのような小型株指数を12月末に買って、1月末にS&P500のような大型株指数に乗り換えると、非常に高いリターンになります。1925年〜2006年までこの投資法を採用した場合、1ドルの投資資金が7万7,000ドル以上(年利約15%)になりました。

とはいえ、基本的には買い持ちが安全なので、アクティブな運用は余剰資金で行いたいところです。

4 COMMENTS

アバター ney

itakenさん、こんにちは。
1月効果は私も意識しているのですが、だいたい毎年年末に指数が掉尾の一振で強気で終えることが多く、年明けは循環で大型が弱くなる反面、小型が強くなるという印象をもっています。ふだんの相場でもこのへんの循環はあるていど意識しています。

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itami itami

neyさん、こんにちは!あちらでは正論が通らず、粘着されて無茶な理屈が押し付けられ、残念に思います。
確かに米国株で言うクリスマスラリーなど、年末は大型株が強いですね。その分、年明けに大型株が売られやすい面はありそうです。シーゲルとは違った見方で参考になります。
neyさんもアノマリーを含めた循環を意識されていたんですね。昨年は1月効果を意識した売買をしました。

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アバター ney

itakenさん、ああした悪質ユーザーはまっとうな理屈はまったく通用しないので、交渉せず、また相手の言動によって影響を受けているように見せないことが大事とおもっています。嫌がらせが通じるとおもわせると、エスカレートしていくだけですから。

ところで、今年は、昨年末いらいFRBが方針を変更して市場を宥める立場に廻ったせいもあり、大きな波乱もなくすぎた一年でしたね。私の運用資産は年初来で+121.0%(みなし税引き後で+104.8%)というこれまでで最高の成績で終えることができました。しかし気持ちに嬉しさや安心はまるでなく、来年の市場への不安と危機感ばかりが募ってきます。

ここ10年は殆ど日本市場に向いてきましたが、アメリカ・中国の株式についてもっと勉強する必要をかんじる次第です。

お互いよい年を迎えたいですね。

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itami itami

neyさん、こんばんは。

あの投稿者は悪質にも程がありますね。誰もが自作自演と分かっているのに、ずっと粘着を続けています。本来ならスルーが一番なのでしょう。嫌がらせが通じると思われ、エスカレートするのは怖いですね。その場合、警察沙汰もあり得るでしょうか。

年初来121%は素晴らしいですね。私は楽天証券の「資産の推移」で確認すると、それよりはずっと控えめなリターンですが(資産の半分がS&P500やMSCIコクサイ等のインデックスファンド)、幸い、緩やかな右肩上がりで終えることができました。

FRBの利下げとバランスシート拡大は、株式の上昇を保証するものでしたが、そもそもリーマンショック以来拡大したバランスシートを縮小しなければならないはずで、大統領選後は、再び縮小計画に傾くかもしれません。日銀はより限界に近いし、中国はさらにリスクがある。

どこかで限界がくるでしょうね。いつかは読めませんが。私も勉強の必要性を感じております。

neyさんも良いお年を!

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