Long-term investment

【HSY】ザ・ハーシー・カンパニー(ハーシーズ)の銘柄分析。

ザ・ハーシー・カンパニー(ハーシーズ)とは

ザ・ハーシー・カンパニーは、ハーシーズ(Hershey’s)の名で知られる、北米大手のチョコレート・メーカーです。S&P500構成銘柄。

本拠地 創業 セクター 上場市場
米・ペンシルバニア州 1894年 生活必需品 NYSE

GICSの産業分類では生活必需品セクター、産業サブグループはPackaged Foodとなります。

ハーシーズの特徴である高ROEについて

ハーシーズの自己資本利益率(ROE)はグラフのとおり、異常な高さになっています。この高いROEは、好意的に評価される場合がほとんどです。しかし、ROEの上昇とともに、ハーシーズの負債資本比率(DEレシオ)は上昇しています。

00年代以前のDEレシオは1倍未満の時期がほとんどですが、リーマン・ショック以降は上昇し、昨年は一時3.06倍になりました(現在は1.6倍)。これは、以前より財務レバレッジが大きくなっており、その分ROEが上昇していることを意味します。ROEの高さ自体は素晴らしいです。今後はROE単体の評価ではなく、財務とのバランスが重要になってくるでしょう。(数値のソースは同社のアニュアル・レポートです。)

ハーシーズの営業利益の推移

2015年の利益が大きく下がっています。中国の景気悪化(チャイナショック)、為替変動の影響、消費者のe-commerce活用などの習慣の変化が理由として挙げられています。北米での小売売上高は2.4%上昇していますが、同社の過去の成長率(3〜4%)より低い水準になりました。

これを受けて、ハーシーズは2017年には、1億5,000万ドルをe-commerceのサプライチェーン確立に投資。2018年以降はチョコレート市場のe-commerce活用の成功例と見られるようになっています。

参考 HERSHEY SHARES SWEET FUTURE OF DIGITAL COMMERCE WITH ANALYSTSHershey's HP

EPSの推移

ハーシーズのキャッシュ・フロー

営業キャッシュ・フローの推移

営業CFは低迷した2015年を除いて順調です。

フリー・キャッシュ・フローの推移

2018年は投資キャッシュフローが、前年の約3億3,000万ドルから約15億ドルに増加しました。工場の能率化・コスト削減のためのソフト導入等の大規模な設備投資があったため、とアニュアル・レポートでは説明されています。

その結果、フリーCFが下がっています。大規模な設備投資が、実際にコスト削減に繋がっていくかは、見るべきポイントになりますね。

ハーシーズに対する個人的な評価

事業の分かりやすさ

ハーシーズはただのチョコレート会社です。何をしているかは明確で分かりやすいですね。これは投資をする上で、重要なポイントの一つです。ピーター・リンチの言葉に、 “you should never invest in any idea that you can’t illustrate with a crayon.”(「クレヨンで描けない(説明できない)アイディアには、決して投資をするな」)というものがあります。分かりやすい企業ほど分析しやすく、その結果、投資の失敗も起きにくいわけです。

普遍性

同社の有名なHershey barは、創業以来ほとんど味を変えていないため、アメリカでは広く認知されています。同社は収益の89%を北米で稼いでいるため、我々にはピンと来ませんが、アメリカ人にとっては、チョコレートといえばハーシーズです。優れた定番商品は、変化が小さいため利益率が高く、株主還元の原資となるキャッシュフローを生み出します。

ミレニアル世代の嗜好の変化

ミレニアル世代に該当するのは、1981年から1996年までに生まれた人たちです。アメリカの労働人口の約35%を占めています。彼らは以下の特徴で知られます。

ミレニアル世代は

・外食を好む

・オンライン注文の頻度が高い

・オーガニックな食品やプロバイオティクスへの関心が高い

このような新世代の嗜好の変化に対応できず、暴落したのが大手加工食品メーカーのクラフト・ハインツ社です。ハーシーズは00年代にオーガニック・チョコレートメーカーを3社買収し、高級チョコレート市場に進出しています。ミレニアル世代にウケが良い、オーガニック市場に早くから参入しています。

株価には割高感

ハーシーズの5年間の株価推移。source yahoo finance

株価は非常に高くなっています。今日時点の同社の指標も、以下のとおり割高ですね。株価に割安感が出てきたら購入を検討したい銘柄です。ベータ値は0.05と非常に低く、小規模な市場のショックではあまり下げないので、なかなか買い時になりません。

PER PBR 配当利回り
26.60 22.22 2.08%

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