Long-term investment

【DEO】ディアジオ銘柄分析。世界有数の酒類メーカー。高配当ADR

ディアジオ(DEO)とは

本拠地 創業 セクター ティッカー
ロンドン 1759年(前身のギネス社) 生活必需品 DEO

ディアジオ社はロンドンに本拠地を置く、酒造会社です。ビールやスピリッツ(ウィスキー等)に代表的なブランドを持ち、この分野で世界7位の売上高です(2018年実績)。

ニューヨーク証券取引所上場のADR銘柄。マネックス証券や楽天証券で購入可能です。

業績

営業利益の推移

営業利益は、2015年の29億6,400万ポンドから、2018年には41億7,700万ポンドまで上昇。(数値等のソースは同社のアニュアル・レポートです。)

キャッシュフローの推移

2017年はテキーラ・ブランドのカーサミーゴスを10億ドルで買収した結果、投資キャッシュフローが増大しました。それでもフリーキャッシュフローはプラスを保っています。

ROEの推移

25%〜30%台後半で推移。かなり高いですね。株主資本を使って効率的に利益を出せています。

ディアジオ社の地域別売上割合

 

世界中で広く売られていますね。アフリカではケニア・ウガンダなどに醸造所を持っています。100%再生エネルギーで運用されるケニア・ビール工場の新設も発表。アフリカでの拠点を増やし、販路を拡大しています。

21世紀に人口増が予想されるアフリカで大きな売上を出せているのは、長期的な強みになると考えられます。ディアジオに限らず、イギリスの会社全般に言えることですが、かつての大英帝国の名残りなのか、旧植民地で強い傾向があります。インドやアフリカで大きなシェアを持っている企業が多いことも、私がイギリス株を好きな理由です。

ディアジオ社の酒類別売上割合

ディアジオ社が販売する酒類の内、主な酒類の全体に対する売上シェアと、前年比の増減です。

酒類 売上シェア 前年比
スコッチ 25% ジョニー・ウォーカーの売上高が5%上昇。Black & Whiteと共に売上を牽引。スコッチ全体では7%上昇。
ビール 16% ギネスが欧州で好調で、売上高が5%増。ビール全体では4%上昇。
ウォッカ 11% 北米と欧州でのスミノフの売上減少。ウォッカ全体では1%減少。
カナディアン・ウィスキー 7% Crown Royalが3%上昇し、アメリカでのシェアを伸長。全体で2%上昇。
ラム 7% キャプテン・モルガンが2%、ロン サカパが8%売上を伸ばし、ラム全体では1%上昇。
アメリカン・ウィスキー 2% Bulleit Bourbonの貢献により、アメリカン・ウィスキー全体で7%上昇。

財務

短期有利子負債の推移

利益剰余金(内部留保)の推移

短期の有利子負債に対して、利益剰余金は4倍以上で推移しています。

ディアジオ社のアニュアル・レポートから

同社のアニュアル・レポート(2018)から一部抜粋して、訳しています。

ディアジオ社について

我々の商品ポートフォリオは複数のカテゴリーにまたがり、180以上の国々で販売されています。商品ポートフォリオと、事業を行っている地域の多様性は、パフォーマンスを持続的なものとし、株主価値に寄与します。

マーケティングについて

我々の組織はマーケットに基盤を置いています。それぞれの国の多様な需要に対して、機敏に対応することが可能です。また、グローバル及び各地域のマーケティングの専門家がいるため、顧客のトレンドを早急に察知し、そのトレンドに沿った成長戦略の構築が可能です。成長の機会をとらえることができます。

国際的な供給能力は、商品を効率的かつ効果的に製造し、販売することを可能にしています。これは、我々が各地域から資源を調達し、製造していることから考えれば、妥当なことです。地域や環境における利害関係者(stakeholders)に対する責任を果たすことにも、情熱をもっています。

自社株買いについて

2017年度(~2018年7月30日)に、ディアジオ社は5,890万株の普通株(発行済み株式の2.1%)の自社株買い及び消却を完了しました。自社株買いにあてた総額は15億700万ユーロ。一株あたりの買い取り額は平均25.43ユーロです。

MEMO
その後、ディアジオ社は、2019年度に30億ユーロ、2022年6月までに45億ユーロの自社株買いプログラムを実施すると、発表しています。

まとめ

ディアジオ社のビジネスは酒類の販売です。それ以上でも以下でもなく、分かりやすい。業種もディフェンシブで安心してホールドできるでしょう。

キャッシュフローが良く、財務が健全で、自社株買いや配当による株主還元にも積極的です。

しかし、難点もあります。株価が上昇し続けた結果、PERは20倍台、配当利回りは2%台で推移。決して割安といえる水準ではありません。昨年の9月・10月頃は130〜140ドル台で推移していた株価が、今月は160ドル台で推移。立て続けに行われた自社株買いの影響もあるでしょう。

非常に魅力的な企業ではあるものの、もう少し安くなるのを待ちたいですね。いずれ、まとまった数のディアジオ社の株を持って、ジョニー・ウォーカーを飲みながら、映画でも見る生活をしたいものです。

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