目次
世界中の株価指数が急落
日経225の動き

日経225の推移 source yahoo finance
新型コロナウィルスの感染拡大でダウ平均が急落したことを受けて、日経225は1月〜2月の水準から約13%下げています。
S&P500の動き

S&P500の推移 source yahoo finance
米国の市場平均であるS&P500は、しばらく右肩上がりのチャートでしたが、コロナショックで2月下旬の高値から約12%の急落です。
MSCI ACWIの動き

iシェアーズMSCI ACWI ETFの推移 source Bloomberg
これは全世界株価指数(に連動するETF)の推移ですが、2月下旬から約11%の下げ幅です。株価は世界中どの国でも大きく下がったわけです。
上海総合指数の動き

上海総合指数の推移 source yahoo finance
唯一と言っていい例外が、コロナショックの震源地である中国です。政府の大規模な金融政策(公開市場操作)によって、同じ期間で3%強上がっています。空売り規制どころか、売ること自体を制限したりもしています。この動きはさすがに不自然ですね。
参考 中国当局、国内証券会社に自己勘定での株売り制限ブルームバーグ積立投資や配当再投資は継続するべき
暴落しても投資を継続すべき理由
10%も下がると狼狽して売ってしまう人もいると思いますが、それをすると投資でリターンを得ることは難しくなります。狼狽売りせず、投資を継続すべき理由は次のとおりです。
- 日本のバブル崩壊を除けば、過去の暴落時は、一定期間後に回復した。
- 株価が下がることで、積立投資や配当再投資でより多く仕込める。
- 株価が下がることで、株式益回りは上昇している。
ドルコスト平均法のメリット
つみたてNISAやiDeCoで積立投資をしている場合、ドルコスト平均法で投資をしていることになります。毎月の投資金額を固定することで、株価が上がると少なく購入し、株価が下がると多く購入できます。
下がっている期間が長いほど、ドルコスト平均法で多く仕込めます。これは配当再投資も同様です。株価下落は悪いことばかりじゃありません。株価急落は長期の利回りを上げるチャンスと考えることで、メンタル的にも楽になります。
信用買いポジションは危険性大
怖いのは信用買いポジションです。私は信用口座を持っていません。信用口座を持たない理由は、株価の急落時に、信用買いポジションが捕まるリスクがあると考えているためです。
制度信用取引は期限があるため、現引しない限り、損切りをせざるを得ない場面が出てきます。現物のようにホールドして、嵐が去るのを待つ、ということができません。信用買いは極力しないほうが良いし、仮に信用買いするとしても、現引きできる程度にした方が良いでしょう。
適切な投資対象
分散投資のメリット
投資は継続すべきですが、投資対象は分散すべきです。私はシーゲル教授のポートフォリオを参考に、つみたてNISA枠は開始当初から全海外株式インデックス(三井住友→eMAXIS Slim)を買っています。別にS&P500も買っているため、けっこう米国偏重にはなっていますが。
全世界に分散投資をする理由は、長期的には世界経済が成長する可能性が高いためです。株価は世界経済の成長に連動するでしょう。これが日経225やTOPIXのみだと、日本経済の今後によほど自信がない限り、不安になってしまいますね。
株式以外の資産クラス

東証リート指数の推移 source yahoo finance
これは東証リート指数の推移です。金利が低いこともあり、リートは高値で推移してきました。米中貿易戦争で株価が急落した時にも堅調だったリート指数が、コロナショックでは急落しています。
リートは株式と逆相関ではないため、ヘッジとしては微妙です。しかし配当利回りが高く、長期的な複利効果には期待できます。株式と債券が基本とは思いますが、このようなタイミングにリートを加えるのも悪くないと思います。
先進国リートインデックス

eMAXIS Slim 先進国リートインデックスの推移
株式の積立投資や配当再投資は継続しつつ、今回の暴落で、私はeMAXIS Slim 先進国リートインデックスを買っています。先進国リートインデックスは、約73%が米国リート、約7%が豪州リートです。人口動態が良いアメリカとオーストラリアが8割なので、Jリートより有利なはずです。
広く分散されているという点でも、自信を持って購入できます。このファンドについての評価・解説については、次の記事をご参照ください。