Long-term investment

コカ・コーラボトラーズの銘柄分析。2020年3月で株主優待廃止。

コカ・コーラボトラーズジャパンHDとは

概要

コカ・コーラボトラーズジャパンHD(ホールディングス)は、売上高・国内第4位の清涼品メーカーです(2018年度)。

本拠地 創業 業種 証券コード
東京都港区 2001年 ※ 食料品 2579

※ 前身の富士コカ・コーラボトリングの創業は1961年。

ボトラー(bottler)とは

コカ・コーラボトラーズHDは、日本でコカ・コーラ製品を販売するボトラーです。

原液を製造する米国コカ・コーラ(KO)の、100%孫会社に日本コカ・コーラがあります。こちらは原液を販売する権利を売っています。

コカ・コーラボトラーズHDは、日本コカ・コーラ社のフランチャイズに参加する側で、原液を買い取り、加工・販売・流通を行います。アメリカにもコカ・コーラ(KO)の作る原液の、ボトラー業務を行うコカコーラ・ボトリング(COKE)がありますが、コカ・コーラボトラーズは後者に当たります。

コカ・コーラボトラーズの業績の推移

売上高の推移

コカ・コーラボトラーズは、2016年から2018年1月1日にかけて、コカ・コーライースト、コカ・コーラウエスト、四国コカ・コーラボトリングなど数社が統合されて、今の形になっています。

統合過渡期の2017年度に売上高が減少しています。また、2018年には、7月の西日本集中豪雨の影響が甚大で、広島県三原市の本郷工場が稼働停止(その後閉鎖)になりました。(数値のソースは、過去の決算短信です。)

営業利益の推移

営業利益の推移を見ると、本郷工場・稼働停止の悪影響は、売上高以上です。決算短信では、「製造コストの増加」、「周辺交通網の寸断等による物流費の増加」が、コスト増の原因に挙げられています。

後継となる工場が建設中です。稼働開始は2020年春になる見通し。今後、利益の反発が見込まれています。

参考 コカ・コーラ/広島工場を建設開始流通ニュース

コカ・コーラボトラーズの財務

流動比率

2019年12月期第3四半期(9月30日)の決算では、流動資産が1,382億1,500万円、流動負債が1,121億5,600万円となっています。

流動比率は123.2%。200%以上あると良いのですが、120%前後でも短期的な財務には問題ありません。

社債・格付け状況

日本格付研究所(JCR) 格付投資情報センター(R&I)
格付け AA- A+

JCRのAA評価は「債務履行の確実性は非常に高い」。R&IのA評価は「信用力は高く、部分的に優れた要素がある」。問題ないですね。

コカ・コーラボトラーズのキャッシュ・フロー

単位:百万円 営業CF 投資CF フリーCF
2017年 37,914 △43,111 △5,197
2018年 14,767 △49,752 △34,985

統合後、フリーCFがマイナスになっています。被災からの復旧や物流最適化への投資が嵩みました。

株主優待廃止へ

コカ・コーラボトラーズと言えば、すかいらーくグループやKDDIと並んで、優待に魅力がある銘柄でした。保有株数に応じてポイントが付与され、優待サイトで選ぶことができました。それが以下のように変わります。

これまでの株主優待制度

保有期間3年未満 保有期間3年以上
100株以上500株未満 2,700円相当 4,500円相当
500 株以上1,000 株未満 3,600円相当 6,300円相当
1,000株以上5,000 株未満 5,400円相当 9,000円相当
5,000株以上 10,800円相当 18,000円相当

2019年12月31日権利の株主優待

保有期間3年未満 保有期間3年以上
100株以上1,000株未満 1,000円相当 1,500円相当
1,000 株以上 3,000円相当 4,500円相当

それ以後の優待は廃止

次の優待が最後となり、株主優待制度は廃止されます。「被災に伴う収益状況の悪化」や、「配当の継続性の重視」が理由に挙げられています。個人的には、アメリカ人CEOの考えも大きいのかな?と思います。株主優待制度は日本独自の仕組みで、外国にはないですからね。

ダイドーリミテッド(3205)が株主優待制度を変更した時に、株主優待制度が改悪されたと話題になりました。大局的に見ると、飲料メーカーの競争が激しくなる中での動きかもしれません。

期待の新商品「檸檬堂」

コカ・コーラとしては世界初となるアルコール飲料です。個人的にも何度か飲んでいて気に入っています。定番レモンばかり飲んでますが、ストロング系の9%は人気なので、鬼レモン(9%)がラインナップに入っているのは良いですね。

今後はアルコール飲料でも、サントリー、アサヒ、キリンと競争することになります。特にサントリー、アサヒは強いのですが、コカ・コーラボトラーズの復権も応援していきたいところです。

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