ベンチマークは以下のとおりです。指数は全て配当込みです。数値等のソースはSMBC Global Maket View及びeMAXIS SlimシリーズHP。
国内株式:TOPIX | 先進国債券:FTSE世界国債インデックス |
先進国株式:MSCIコクサイ・インデックス | 新興国債券J:PモルガンGBI‐EMグローバル・ダイバーシファイド |
新興国株式:MSCIエマージング・マーケット・インデックス | 国内リート:東証REIT指数 |
国内債券:NOMURA-BPI総合 | 新興国リート:S&P先進国REITインデックス(除く日本) |
2010年〜2012年
順位 | 2010年 | 2011年 | 2012年 |
上位 | 国内リート:34.1% | 新興国債券:2.9% | 国内リート:41.0% |
先進国リート:5.8% | 国内債券:1.9% | 先進国リート:38.7% | |
新興国株式:3.8% | 先進国債券:0.2% | 新興国株式:33.3% | |
中位 | 8資産バランス:3.6% | 先進国リート:-2.0% | 新興国債券:33.2% |
国内債券:2.4% | 8資産バランス:-8.4% | 先進国株式:31.9% | |
国内株式:1.0% | 先進国株式:-8.9% | 8資産バランス:27.6% | |
下位 | 新興国債券:-2.4% | 国内株式:-17.0% | 国内株式:20.9% |
先進国株式:-2.4% | 国内リート:-22.2% | 先進国債券:20.4% | |
先進国債券:-12.7% | 新興国株式:-22.4% | 国内債券:1.9% |
2007年に報道されたサブプライム・住宅ローン危機は、リーマン・ブラザーズが2008年9月15日に破綻したことで、世界金融危機に発展(リーマン・ショック)。2010年〜11年は金融危機からの回復を目指していた時期で、2012年は回復傾向が明らかになった年です。
国内債券は2010〜12年まで、2.4%、1.9%、1.9%と小幅ながらプラスで推移。対照的なのが、国内リートで、34.1%と大幅なプラスの翌年、-22.2%と沈み、更に翌年には41.0%のプラスです。この間、値動きが最も激しい資産クラスとなりました。
2013年〜2015年
順位 | 2013年 | 2014年 | 2015年 |
上位 | 先進国株式:54.8% | 先進国リート:41.8% | 国内株式:12.1% |
国内株式:54.4% | 国内リート:29.7% | 先進国リート:2.1% | |
国内リート:41.1% | 先進国株式:21.4% | 新興国債券:1.6% | |
中位 | 8資産バランス:28.8% | 新興国債券:20.4% | 国内債券:1.1% |
先進国リート:24.3% | 8資産バランス:19.3% | 8資産バランス:-0.8% | |
先進国債券:22.7% | 先進国債券:16.4% | 先進国株式:-0.9% | |
下位 | 新興国株式:18.8% | 新興国株式:12.0% | 先進国債券:-4.5% |
新興国債券:13.6% | 国内株式:10.3% | 国内リート:-4.8% | |
国内債券:2.0% | 国内債券:4.2% | 新興国株式:-14.3% |
2013年はリーマン・ショック後の落ち込みからの回復が顕著だった年です。国内の株式・リート、先進国の株式・リートの大きな上昇がありました。
2015年には、株バブルの中で、個人の信用取引が急速に増加した中国株が暴落しました(チャイナ・ショック)。その影響により、世界同時株安となり、先進国株式、新興国株式はマイナス圏に沈んでいます。
国内株は下のチャートのように、2014年10月から2015年前半は上昇しました。大規模な金融緩和(第二弾黒田バズーカ)があったためです。チャイナ・ショックを受けて暴落しましたが、2015年全体では12.1%プラスとなりました。

日経225チャート。2014〜2016上旬。source yahoo finance
2016年〜2018年
順位 | 2016年 | 2017年 | 2018年 |
上位 | 国内リート:9.9% | 新興国株式:33.0% | 国内リート:11.1% |
新興国株式:8.2% | 国内株式:22.2% | 国内債券:1.0% | |
新興国債券:6.8% | 先進国株式:18.7% | 先進国債券:-4.5% | |
中位 | 先進国株式:5.4% | 8資産バランス:9.9% | 8資産バランス:-6.3% |
8資産バランス:4.7% | 先進国リート:5.7% | 新興国債券:-7.1% | |
先進国リート:3.1% | 新興国債券:5.6% | 先進国リート:-8.3% | |
下位 | 国内債券:3.0% | 先進国債券:4.7% | 先進国株式:-10.2% |
国内株式:0.3% | 国内債券:0.2% | 国内株式:-16.0% | |
先進国債券:-3.0% | 国内リート:-6.8% | 新興国株式:-16.5% |
2016年前半はチャイナ・ショックの影響が継続していました。2017年は新興国株式、国内株式、先進国株式が上位を占め、株式クラスが大きく上昇した年です。興味深いのは、2017に上位を占めた株式クラスが、2018年には下位に転落していることです。株式が上昇した場合、いつかの時点で調整が起きるものです(平均への回帰)。
2018年は低調な資産クラスが多い中で、国内リートと国内債券はプラス域。分散投資の重要性が分かります。分散投資を行っていれば、高くなったリートや債券を売って、安くなった株式を買う、というリバランス戦略を行えました。この後、2019年前半には株式が再び上昇しています。
8資産バランス型
8資産バランス型は、上昇相場、下落相場の全てのタイミングで、中位に留まっています。株式とリートが上位と下位を激しく行き来するのと、対照的です。8資産バランス型には株式とリートが62.5%含まれていますが、各資産クラスが結果的にヘッジされていることや、12.5%含まれる国内債券によって、安定した値動きになりました。
中リスク・中リターンを取り続けることが出来る結果になっているため、長期の運用に適しています。
8資産バランス型のファンドとしては、現時点ではeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)が信託報酬の低さと純資産額から高評価です。