Long-term investment

秋のアノマリー。9月効果と10月の暴落。ブラックマンデーなど。

既に9月の相場は終わりましたが、10月の大暴落について書く前に9月効果について簡単に触れます。

9月効果

秋のアノマリーの中でも有名なのが9月効果です。良いアノマリーではありません。9月の株価の利回りは最低なのです。

次の統計が分かりやすいと思います。これは1885年〜2006年の統計のため、リーマンショック(2008年9月15日)を含んでいません。リーマンショックを含んだら、更に顕著になる可能性があります。

2006年末までのリターン(配当除く) 2006年まで9月にだけ投資した場合
1885年にダウ平均に投資した1ドル 約490倍(490ドル) 0.23倍(23セント)

ダウ平均に投資をした場合の、配当を除いた単利のリターンは、120年で500倍近いです。

一方で9月は5分の1。120年にわたってマイナスの利回りです。9月の利回りが極端に低いことが分かります。

9月効果は米国以外の国でも確認できる

9月効果はMSCI EAFE指数でも確認でき、12ヶ月中最悪なリターンとなっています。

MEMO
MSCI EAFE指数は北米を除く先進国インデックスで、アメリカ人にとっての、主要な外国株インデックスです。(日本を除く先進国インデックスは、日本で有名なMSCI コクサイ)

9月効果の理由

9月になると急速に日が短くなったり、涼しくなることが関係しているとされてきました。実際に、ダウ平均やS&P500の利回りは、雨の日よりも晴れの日の方が高く、天候が投資心理に影響する可能性は否定できません。

しかし、9月になると春になり日が長くなるオーストラリアやニュージーランドでも、9月の株式の利回りが低いことから、この説にも無理がありそうですね。要するに理由は不明ということです。

9月効果は現在も確認されているアノマリーです。

10月の大暴落

1929年10月の大暴落(世界恐慌)

世界大恐慌ですね。10月24日(暗黒の木曜日・ブラックサーズデー)に始まり、立て続けに、ブラックフライデー、ブラックマンデー、ブラックチューズデーと四段階の大暴落が起こました。

ダウ平均が10%を超す暴落が連続して発生し、株式市場はアメリカが第一次世界大戦で消費した金額以上の時価総額を、わずか一週間で消失(約300億ドル)。

その後、1929年11月〜1930年4月まで持ち直したものの、深刻な下落相場に陥ります。ダウ平均の下落率は、2年後の1932年7月8日に底を打った時点で、89%に達しました。

1987年10月の大暴落(ブラックマンデー)

1987年10月19日月曜日に発生したブラックマンデーでは、ダウ平均は2,247ポイント1,739ポイントまで下落しました(22.6%の下落率)。

一日の下げ幅としては、世界恐慌を超えています。市場平均がストップ安級の下げになったのです。米国の各株式市場は合計で約5,000億ドルの時価総額を消失。世界の株式市場は、一日にして1兆ドルも縮小しました。

しかし、世界恐慌とは違い11月に早くも下げ止まると、12月からは回復基調になり、1989年にはブラックマンデー前の高値を更新しています。

8月9月の上昇相場に注意

10月に発生した二度の大暴落に共通しているのは、8月まで上昇相場が続き、9月で上げ止まり、10月に大暴落が発生している点です。投資家の警戒心が解け、楽観的になっている時点で大暴落が起きています。

今年は8月の利回りが低く、9月は上昇相場になったので、このパターンには当てはまりませんが、10月というのはやはり警戒が必要に思います。

ピーター・リンチは10月には魔物が住んでいると言います。アイルランドの旅行中にブラックマンデーに直面したリンチは、その時を次のように振り返っています。

その晩、レストランのドイルズで、私は何を食べているのか分からなかった。自分のファンドが、まさにアイルランドのGNPに匹敵するほど下げた時、エビとタラの味の違いも分からないほど、私の気はそぞろだった。10 月20日に私は絶望的な気持ちで帰国した。

バフェットは「ミスター・マーケットが大暴れをした」とブラックマンデーを振り返っています。

二人に共通しているのは、史上最悪の暴落相場に直面しても、買い持ちの姿勢を崩さず、その後の上昇相場で回復しているところです。

2013年以来の上昇相場はさすがにもう限界に来ている感があり、そろそろ暴落に直面してもおかしくない。科学的な根拠があるわけではないが、10月は投資家にとって最も怖い月です。今後2〜3年ぐらいは警戒した方がよいと思います。

また、暴落に遭遇した時には、狼狽して売ることは避け、買い持ちの姿勢を崩さない方が良いです。市況が大きく変動しても倒産等のリスクがない銘柄を選びたいところです。

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